肌麹水®︎

はだこうじすい

肌麹水®

アスペルギルス培養物、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール
訴求ポイント
新陳代謝、水分保持、角層剥離、抗シワ

肌麹水®は、厳選された6種類の麹菌から抽出された機能性素材です。角層の水分保持能を増加させるとともに角層剥離の働きを促進させることで、乱れたターンオーバーを整えます。

特徴

肌代謝を整え、肌の生まれ変わりをサポートします

  • 6種類の厳選された麹菌(Aspergillus oryzae、Aspergillus luchuensis)から抽出された素材です。
  • 20種類のアミノ酸やビタミンB類といった200種類以上の美容成分を含有しています。
  • NMF(天然保湿因子)の元となるプロフィラグリンのmRNA発現を促進させます。
  • 表皮角化細胞のヒアルロン酸合成酵素(HAS3)のmRNA発現を促進させます。
  • ターンオーバーの際の角層細胞の剥離を促すKallikrein-7(KLK7)のmRNA発現を増加させます。
  • 表皮角化細胞のATP産生促進作用により、肌のターンオーバーを促進させます。
  • 線維芽細胞のコラーゲン産生を促進させます。
  • ヒトにおけるターンオーバーの促進効果が確認されました。
  • ヒトでの肌麹水化粧品連用試験において角層水分量の改善、KLK7活性の増加、重層剥離度軽減、またシワの減少、肌明るさの向上及び肌弾力の増加等いった肌状態の改善が確認されました。

ターンオーバー改善のアプローチ

表皮は厚さが0.1~0.2mm程度の組織であり、最深部に位置する基底層から表皮角化細胞が増殖・分化し、有棘層、顆粒層を経て最外層の角層と成長していき、最終的には垢となって剥がれ落ちていきます。この基底細胞が分裂して垢となり剥がれ落ちていくまでの期間をターンオーバーと呼び、その期間は細胞が基底層から角層に至るまで約2週間、角層を通過するのに約2週間を要し、合計約4週間といわれています。
ターンオーバーは加齢や乾燥等の原因により、角層の水分量が減少し、新しい皮膚が生まれ古い皮膚が剥がれ落ちるサイクルが正常に行われなくなることで乱れます。それによって肌のごわつきや紫外線ジミが生じます。したがって、ターンオーバーの乱れを整えるためには、角層中の水分保持機能を高めること、また古い角質をスムーズに排出することが必要となります。
肌麹水は水分保持機能ではプロフィラグリンやヒアルロン酸の生成を高める効果があり、また古い角質をスムーズに排出する機能では剥離酵素であるKLK7の生成を高める効果もあります。さらに、肌麹水は表皮角化細胞の増殖やATP産生を高める効果も有しています。つまり、肌麹水はこれらの効果からターンオーバーの正常化を導き、メラニン排出等を促すことで健常な肌状態を維持し、乱れた肌を改善することができます。

ATP産生促進で、ターンオーバーを促進

試験データ

表皮角化細胞への作用 ~水分保持機能・剥離酵素・ATP活性促進~

1.プロフィラグリン産生促進作用

フィラグリンは顆粒細胞にて、その前駆体のプロフィラグリンとして合成される。その後、表皮細胞の分化に伴いフィラグリンに分解され、遊離されたフィラグリンは角質細胞内でケラチン線維を凝集させた後、さらに角質層上層でNMFであるアミノ酸に分解される。
正常ヒト表皮角化細胞を用いたプロフィラグリン遺伝子発現評価試験の結果、アスペルギルス培養物はプロフィラグリンmRNAの発現を促進することが認められた。
このことからアスペルギルス培養物は、NMFの元であるプロフィラグリン産生能を促進し、肌の代謝と共に角層中の水分保持機能を向上させる効果が期待される。

プロフィラグリンのmRNA発現促進

2.ヒアルロン酸産生促進作用

ヒアルロン酸は表皮中の水分を保持し、肌の保湿機能を維持している。加齢や紫外線、活性酸素などにより表皮ヒアルロン酸産生能は減少し、肌の乾燥の原因の1つとなっている。
正常ヒト表皮角化細胞を用いたヒアルロン酸産生試験の結果、アスペルギルス培養物はHAS3mRNAの発現を促進することが認められた。
このことからアスペルギルス培養物は、表皮角化細胞のヒアルロン酸産生能を促進し、ヒアルロン酸量を増加させることにより、肌の水分保持機能を向上させる効果が期待される。

HAS3のmRNA発現促進

3.KLK7活性促進作用

加齢や低湿度環境などの影響によって角層の水分量が減少すると、コルネオデスモソームを分解する剥離酵素(KLK7)の働きが弱くなり、コルネオデスモソームが正常に分解されなくなる。結果として、剥がれ落ちるべき角質細胞が正常に剥離できなくなり、残存した状態によって、角質肥厚(過角化)等を生じる。従って、剥離酵素の活性を促進することは古い角質のスムーズな排出を導くと考えられる。
正常ヒト表皮角化細胞を用いた剥離酵素産生試験の結果、アスペルギルス培養物はKLK7のmRNA発現を促進することが認められた。
このことから、アスペルギルス培養物は、KLK7産生能を促進し、古い角質をスムーズに排出させる効果が期待される。

KLK7のmRNA発現促進

4.表皮角化細胞増殖促進作用

皮膚の外側に存在する表皮は、基底層、有棘層、顆粒層、角層からなり、基底層で分裂した表皮角化細胞は、分化・成熟を経て上層に移行し、角層まで達した後、脱落し、ターンオーバーを繰り返し表皮を形成している。この表皮角化細胞の新陳代謝機能が衰えると、小じわ、くすみ、色素沈着、肌荒れ等の皮膚症状を呈する。
正常ヒト表皮角化細胞を用いた細胞増殖試験の結果、アスペルギルス培養物には細胞賦活作用があることが認められた。
このことからアスペルギルス培養物は、皮膚の新陳代謝機能を回復させることが期待される。

表皮角化細胞における細胞増殖能

5.表皮細胞内におけるATP産生促進作用

環境の外的因子の影響や加齢により、表皮細胞の活動や増殖能が低下すると、表皮のターンオーバー速度が遅延するため、表皮の菲薄化や角質層肥厚などの分化不全が引き起こされる。その結果、皮膚の保湿機能や弾力性が低下し、角質の異常剥離が起こり、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等の変化が生じる。
そこで、角化細胞の増殖を促進することができれば、皮膚のターンオーバーが促進され、肌の新陳代謝機能の回復が期待される。細胞増殖を促進するためには、細胞分裂に必要な生体エネルギーであるATPの産生量を上げることが重要である。実際に、機能の低下した細胞や老化した細胞では、ATP産生量は正常細胞より減少する。
そのため、細胞におけるATPの産生を促進することができれば、皮膚のターンオーバーを促進し、肌の新陳代謝機能の回復が期待される。
正常ヒト表皮角化細胞を用いたATP産生評価試験の結果、アスペルギルス培養物は細胞内のATP産生を促進することが認められた。
このことからアスペルギルス培養物は、表皮角化細胞のATP産生能を促進し、肌の新陳代謝機能を回復させる効果が期待される。

表皮角化細胞におけるATP産生促進

線維芽細胞への作用 ~抗シワ・ハリ改善~

1.細胞賦活作用

正常ヒト線維芽細胞を用いた細胞増殖試験の結果、アスペルギルス培養物は細胞賦活作用が確認できた。
このことからアスペルギルス培養物は線維芽細胞の増殖を促進することにより、細胞から作られるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分の産生も促進し、肌の老化防止効果が期待される。

線維芽細胞における細胞増殖能

2.コラーゲン産生促進作用

正常ヒト線維芽細胞を用いたコラーゲン産生試験の結果、アスペルギルス培養物は有意に高い活性が認められた。
このことからアスペルギルス培養物は、線維芽細胞のコラーゲン産生能を高め、シワやたるみなどを改善する効果が期待される。

コラーゲン産生促進

肌麹水でのヒト試験 ~ターンオーバー促進試験~

1.ターンオーバー促進作用(肌麹水原液)

成人男女7名(男性3名、女性4名)を被験者として試験を行った。
15%ジヒドロキシアセトン(タンニング剤)水溶液を直径12mmのフィンチャンパーろ紙に滴下して染み込ませ、左右前腕内側の指定部位に閉塞貼付3H後、剥がした。肌の色が褐色に変わり、安定するまで約24H放置した。その後、写真撮影並びに色差分光測色計(SE7700)で褐色斑の肌明度(L*)を測定した。
肌麹水と対照溶液の塗布はそれぞれの指定部位に1日、朝晩の2回、連続6日間塗布した。対象溶液には5%ペンチレングリコール水溶液を使用した。
3日間隔で測定を行った。測定はそれぞれ5回ずつ測り、その平均を求めた。ジヒドロキシアセトンで着色した日を初期値として、3日後及び6日後は初期値を差し引いた値を示した。
肌麹水を連続で6日間塗布することによって、対照と比較して、褐色斑における皮膚の明度が有意に高くなった。
この結果より、肌麹水のターンオーバー促進作用を有することが示された。

⊿L*値の経時変化
肌明度の経時変化 使用前後

2.ターンオーバー促進作用(肌麹水70%配合化粧品)

成人男性7名を被験者として試験を行った(試験方法は1.と同様)。

[試験試料]
70%肌麹水配合化粧水
[対照試料]
肌麹水未配合化粧水
(アスペルギルス培養物を水で代替)

塗布10日後に測定を行った。測定はそれぞれ3回ずつ測り、その平均を求めた。色斑定着して24時間後の値を初期値とした。グラフは使用10日間後、初期値を差し引いた値を示した。肌麹水配合化粧水を連続で10日間塗布することによって、対照と比較して褐色斑における皮膚の明度が高くなった。
この結果より、肌麹水70%配合化粧水のターンオーバー促進作用を有することが示された。

塗布前後におけるL*の変化量
肌麹水配合化粧水 使用前後

肌麹水配合化粧品でのヒト試験 ~肌麹水配合化粧品連用試験~

<試験方法> 参加同意を得た健常な成人女性18名を対象として、左顔の角層水分量をコルネオメーターCM825(Courage+Khazaka社)にて測定した。その内、同社の取扱説明書における乾燥指標「乾燥」または「大変乾燥」に該当し、かつ角層水分量値における下位12名(平均年齢:44.5±5.6歳)を被験者とした。
試験品は肌麹水70%配合化粧水と美容液、60%配合クリームとした。被験者は試験品を朝晩2回、全顔塗布した。
試験期間は10月末から11月末の4週間とした。測定当日、被験者全員に指定したクレンジング及び洗顔剤で顔の洗浄を行った後、温度20±2℃、湿度は40-60%の専用測定室で20分間安静し環境に馴染ませた。測定は画像VISIA(顔画像)、マルチ皮膚計測機器(角層水分、肌弾力)を用いた。尚、角層試験に関してはテープストリッピング法を用いた。

1.角層水分量の改善

コルネオメーターCM825による角層水分量の評価を行った。各試験品の塗布前と塗布4週間後に片顔の測定を行った。測定の結果、角層水分量が試験品塗布前と比較すると有意に高くなった。
この結果より、肌麹水配合化粧品により肌の保湿力を向上させることが確認できた。

角層水分量

2.角層剥離酵素活性の改善

KLK7酵素活性の評価は各試験品の塗布前と塗布4週間後に右頬をテープストリッピングにより回収した角層を用いて評価を行った。採取した角層は測定するまで-80℃にて保存した。テープに付着した角層を超音波処理によって抽出した。角層抽出液中のKLK7酵素活性は合成MCA基質を用いてタンパク当たりのAMC遊離量を単位として表した。
KLK7酵素活性は1mL当たりの1分間に遊離する1nmolのAMC量を1mUとして表す。1mU=1nmol AMC/min/mL測定の結果、試験品の塗布によって、KLK7活性が試験品塗布前と比較すると有意に高くなった。
この結果より、乾燥により低下したKLK7活性が肌麹水配合化粧品の塗布によって、回復することが示された。KLK7活性の改善はターンオーバー低下により生じた角層剥離の遅れを促進することが期待される。

角層中のKLK7活性

3.重層剥離度の確認

重層剥離の評価は各試験品の塗布前と塗布4週間後にテープストリッピングにより評価を行った。角層をスライドグラスに転写した後、ゲンチアナバイオレッドで染色を行った。蛍光顕微鏡で9視野の画像(9枚)を取得した後、付属解析ソフトにより1枚の画像につき全体の細胞面積及び重層剥離面積をそれぞれ算出した。重層剥離度は全体の細胞面積に対する重層剥離面積の割合を算出し、9枚の平均値を求めた。グラフは重層剥離度の相対値を示した。
解析の結果、試験品の塗布によって、肌重層剥離が試験品塗布前と比較すると有意に低くなった。
この結果より、肌麹水配合化粧品の塗布により、ターンオーバーが促進されることで、肌表面積の角層がスムーズに剥がれ、健在な肌状態をもたらす効果が期待される。

塗布前後における重層剥離面積の変化

■ 角層重層剥離状態の変化 ■

角層重層剥離状態の変化

4.肌のしわ、明るさの改善

塗布前と塗布4週間後の顔画像の分析はVISIAを用いて評価した。肌明度はVISIAで取得した顔画像を用いて付属したL*a*b*解析ソフトより解析を行った。グラフは左右顔の平均値で示した。
解析の結果、使用前と比較してシワの数値が有意に低くなった。また、肌明度L*値についても使用前と比較して有意に高くなった。
この結果より、肌麹水配合化粧品においてはシワの改善や肌の明るさ向上に導く効果が期待される。

シワ
明度L*

■ VISIAによる皮膚状態の解析(シワ改善例) ■

VISIAによる皮膚状態の解析(シワ改善例)

5.肌弾力の測定

肌弾力の評価は各試験品の塗布前と塗布4週間後に片顔の測定を行った。

[測定機器]
キュートメーターMPA580
[肌弾力指標]
R2(Ua/Uf):総弾力
R5(Ur/Ue):正味弾力
R7(Ur/Uf):戻り率

測定結果では、試験品の塗布によって、肌弾力が試験品塗布前と比較すると有意に高くなった。
この結果より、肌麹水配合化粧品は肌弾力の向上が期待される。

R2(総弾力) R5(正味弾力) R7(戻り率)

6.アンケート結果による肌の確認

試験品を4週間塗布した試験者に肌状態のアンケート調査を行った。
結果として、肌のごわつき、肌荒れ、肌のかさつき、肌の明るさが体感として改善したと感じた人が半分以上おり、その中でも特に肌のかさつきと肌のごわつきが改善したと感じた人が多かった。
このことから、肌麹水の角質中の水分保持機能と古い角質をスムーズに排出する効果が影響し、肌のかさつきと肌のごわつきが改善する体感が得られやすいことが確認できた。

アンケート結果による肌の確認 凡例
肌のごわつき 肌荒れ
肌の赤み 肌のかさつき
肌のたるみ 肌の明るさ
肌のシミ 最も改善されたと感じる箇所

安全性試験データ

安全性試験 結果
Ames試験 陰性(濃度:200%)
皮膚刺激性試験
(代替法 OECD TG439)
無刺激性
(濃度:200%)
眼刺激性試験
(代替法 OECD TG 492)
無刺激性
(濃度:200%)
光毒性試験
(代替法 OECD TG 495)
陰性(濃度:200%)
ヒトパッチテスト
(24時間閉塞 20名)
安全品(濃度:200%)
ヒト皮膚感作性試験
(RIPT 50名)
累積刺激性および
感作性は無し
(濃度:200%)

(濃度:アスペルギルス培養物として)

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