LACTIBIO®ROSE
- 訴求ポイント
- 美白、黄ぐすみ防止、光老化防止、抗シワ、抗酸化、抗糖化
LACTIBIO®ROSEは、バラ花びらエキスをデンマーク産チーズ由来の乳酸菌で発酵させたオリジナルの特許原料です。
特徴
紫外線からお肌を守り、透明感のある若々しい肌へ!
- センチフォリアバラ花びらエキスを乳酸菌で発酵した素材です。
- チロシナーゼ活性を阻害することでメラニン生成を抑制することから、美白作用が期待されます。【東洋大学との共同研究】 特許5274525号(特許存続期間満了)
- 「⻩ぐすみ」の原因とされるカルボニルタンパク質の生成を抑えます。
- 抗酸化作用(DPPH/OHラジカル消去能)および活性酸素による肌細胞ダメージを抑えることが確認されました。
- 紫外線照射によって惹き起こされる肌細胞ダメージおよびコラーゲンの破壊を抑えることが確認されました。
- その他美肌効果としてコラゲナーゼ阻害、ヒアルロニダーゼ阻害、エラスターゼ阻害作用が確認されました。
紫外線による肌ダメージ(光老化)
太陽光の中の紫外線に曝されると皮膚の表面で活性酸素が発生し、皮膚に様々なダメージを与え老化を進めます。下図はその紫外線による皮膚ダメージの一部を示したものです。
- ① 角層タンパク質および真皮タンパク質のカルボニル化が進み「⻩ぐすみ」の原因となります。
- ② メラノサイトが活性化されチロシナーゼが生成されます。生成されたチロシナーゼはアミノ酸の一種であるチロシンと反応し、最終的にメラニンを生成します。
- ③ 角層においてサイトカインIL-1αの産生が進みます。IL-1αは線維芽細胞のコラーゲン分解酵素MMP-1の産生を促進させ、コラーゲンの分解を進めます。
- ④ 細胞内DNAを損傷させ、細胞傷害を惹き起こします。
肌老化の原因は紫外線!
顔や手のように直接紫外線を浴びることが多い肌の老化原因の約8割は紫外線による光老化にあるといわれています。
試験データ
1.美白作用
乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液の美白効果を評価するためにチロシナーゼ阻害作用、マウスメラノーマ細胞を用いたメラニン生成抑制作用について調べた。
その結果、発酵によりチロシナーゼ阻害作用の高くなることが確認された(A)。さらに発酵によって得られた乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、細胞内チロシナーゼを阻害することにより(B)、メラニンの生成を抑えることが確認された(C)。
このことから、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液はシミ予防効果が期待される。
2.⻩ぐすみ防止(カルボニルタンパク質生成阻害作用)
紫外線により角層タンパク質および真皮タンパク質のカルボニル化が進むと、「黄ぐすみ」の原因となる。本試験では、テープストリッピング法により採取した角層を用いた。乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液の存在下において紫外線照射により生成するカルボニルタンパク質を5-FTSCと反応させて蛍光染色した後、蛍光画像解析によりカルボニルタンパク質の生成抑制作用を評価した。
その結果、紫外線照射(10J/cm2)により、角層中のカルボニルタンパク質は増加することが確認されたが、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液を添加することにより、カルボニルタンパク質の生成が抑えられることが確認された。
皮膚タンパク質のカルボニル化は「黄ぐすみ」の原因とされている。乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液はカルボニルタンパク質の生成を抑制することにより、「黄ぐすみ」を抑え、肌の透明感を保つ効果のあることが示された。
3.⻩ぐすみ防止(AGEs生成抑制作用)
加齢により角層ケラチンおよび真皮コラーゲンの糖化が進むと終末糖化産物(AGEs)が形成される。AGEs=「老化物質」とも言われ、肌でAGEsが形成されるとタルミ、シワなどの老化現象をもたらす。また、表皮細胞で形成されたAGEsは、角化とともに角層まで持ち込まれ、その結果として皮膚の透明感を低下させるといわれている(「第27回
IFSCC
Congress」(2009国際化粧品技術者会連盟))。ここでは乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液の存在下において、グルコースとHSA(ヒト血清アルブミン)の糖化反応系によりAGEs生成抑作用を評価した。AGEs生成量の測定は蛍光強度測定により実施した。
その結果、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、AGEs生成抑制作用が確認され、抗糖化作用のあることがわかった。このことから乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、糖化による肌の老化(タルミ・シワ)を防止し、角層ケラチンの糖化を抑制することで肌の透明感を保つ効果が期待できる。
4.抗酸化作用
乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液の抗酸化能を評価するために、DPPHラジカル消去能、OHラジカル消去能および脂質過酸化抑制作用について評価した。OHラジカル消去能は、フェントン反応により発生するOHラジカルを発光基質ルミノールを用いた化学発光法により測定した。脂質過酸化抑制作用は、ロダン鉄法によりリノール酸の過酸化度として評価した。
その結果、いずれの評価法においても、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は明らかな抗酸化能が確認された。このことから、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、紫外線照射により発生する活性酸素が原因で肌が受けるダメージを抑えることが期待される。
5.紫外線照射に対する保護効果(細胞における抗酸化作用)
紫外線は、皮膚細胞内の活性酸素産生を誘導し酸化ストレスを促進することにより細胞傷害を惹き起こす。本試験では、皮膚真皮に存在する正常ヒト皮膚線維芽細胞を用いて酸化ストレスに対する乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液の抗酸化能を評価した。
まず、活性酸素種として過酸化水素(H2O2)およびペルオキシラジカル発生剤のAAPH(2,2′-azobis[2-aminodipropane]dihydrochloride)を線維芽細胞に暴露した場合の抗酸化能を細胞生存率として評価した。過酸化水素は、細胞内で生じる活性酸素のうち、最も長寿命である事に加え、細胞傷害性がきわめて高いヒドロキシラジカルを発生する。また、ペルオキシラジカルは、多価不飽和脂肪酸のフリーラジカル連鎖反応を通じて細胞膜傷害を起す活性酸素種である。
下図(A、B)に示すように乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、過酸化水素およびAAPHペルオキシラジカルどちらの酸化傷害に対しても抑制し、細胞保護効果のあることが確認された。さらに、紫外線照射により誘導される酸化ストレスに対する抗酸化能を評価した。紫外線により線維芽細胞内の過酸化水素は増加し、その結果として細胞は酸化傷害を受け生存率の低下を来たす(C、D)。乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、この紫外線による過酸化水素の発生を抑え、酸化傷害による細胞生存率の低下を抑制することが確認された。このことは線維芽細胞の顕微鏡画像からも確認され、紫外線により細胞が破壊されるが、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液がそのダメージを抑えている。
以上のことから、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、皮膚細胞内の活性酸素の発生を抑えることにより紫外線から受ける肌ダメージを軽減し、光老化を防止することが期待される。
(※各グラフX軸は乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液の濃度を示している)
■ 線維芽細胞画像(紫外線照射の影響)
6.紫外線照射に対する保護効果(コラーゲン分解抑制による抗シワ作用)
皮膚が紫外線に曝されると角層においてサイトカインIL-1αの産生が進む。さらにIL-1αは、線維芽細胞のⅠ型コラーゲン分解酵素MMP-1の遺伝子発現および産生を促進し、その結果コラーゲンの分解が進む。これが紫外線によるシワ形成のメカニズムの1つである。本試験では、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液の紫外線による皮膚コラーゲンダメージへの影響を調べることを目的として、①
IL-1αにより誘導した線維芽細胞のMMP-1に対する阻害作用、② 紫外線によるMMP-1のmRNA発現およびタンパクレベルの発現抑制作用について評価した。
その結果、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、IL-1αにより誘導されるMMP-1の活性を阻害し、さらには、紫外線によるMMP-1のmRNA発現およびタンパク質レベルでの抑制効果が確認された。これらの結果から、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、紫外線照射により促進されるⅠ型コラーゲンの分解を抑制することで紫外線から受ける肌ダメージの1つであるシワ形成を防止することが期待される。
7.抗シワ作用(コラゲナーゼ、ヒアルロニダーゼ及びエラスターゼ阻害作用)
真皮には、Ⅰ型コラーゲン、エラスチン、
ヒアルロン酸などの細胞外マトリックスとよばれる成分があり、これら成分により肌のハリや弾力、瑞々しさが保たれシワができにくい肌状態が維持される。これら細胞外マトリックス成分は線維芽細胞により合成されるが、一方で線維芽細胞が産生する酵素により分解される。これら細胞外マトリックス成分の合成分解のバランスの変化が、皮膚のシワやたるみの原因のひとつとして考えられている。本試験では、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液の抗シワ作用を評価するために細胞外マトリックス成分の分解酵素阻害作用について調べた。
その結果、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、Ⅰ型コラゲナーゼ、ヒアルロニダーゼ及びエラスターゼのいずれに対しても阻害作用を示した。このことから乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、細胞外マトリックスの分解を抑制することで肌のハリや弾力、瑞々しさを維持し、その結果としてシワ形成を抑えることが期待できる。
8.LACTIBIO ROSE配合ローションでの保湿効果
成人男女13名(女性6名、男性7名)を被験者、また前腕内側部を被検部位として実施した。ぬるま湯で両腕の被検部位を洗浄し、15分間の馴化後、下記2種類のローション250μLを両腕の被験部位に塗り分けた。各ローションの塗布前及び塗布後7分毎にCorneometer CM825 を用いて角層水分量を測定した。
- 試験ローション:
- LACTIBIO ROSE 50%配合
- 対照ローション:
- LACTIBIO ROSE非配合(乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液を水に代替)
対照ローション塗布に比べLACTIBIO ROSE配合の試験ローション塗布の方が角層水分量が高く、その高い状態が維持され、時間の経過に伴い有意差が確認された。
この結果から、乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液は、肌の保湿力を維持する効果のあることが明らかとなった。
安全性試験データ
安全性試験 | 結果 |
---|---|
Ames試験 | 陰性(濃度:200%) |
皮膚刺激性試験 (代替法 OECD TG439) |
無刺激性(濃度:200%) |
眼刺激性試験 (代替法 OECD TG492) |
無刺激性(濃度:200%) |
光毒性試験 (代替法 OECD TG432) |
陰性(濃度:200%) |
ヒトパッチテスト (24時間閉塞 20名) |
安全品(濃度:200%) |
ヒト皮膚感作性試験 (RIPT 50名) |
累積刺激性 および感作性は無し (濃度:200%) |
(濃度:乳酸桿菌/センチフォリアバラ花エキス発酵液として)