ROSE CRYSTA®-CO
- 訴求ポイント
- 日焼け防止、抗糖化、抗酸化、保湿、抗シワ、ハリ
ROSE CRYSTA®-COは、バラ花びらを熱水抽出・精製した総合美容のための機能性化粧品素材です。
特徴
- バラ花びらから抽出・調製したエキスです。
- チロシナーゼ活性を阻害することでメラニンの生成を抑制することから、美白作用が期待されます。
- 日焼け防⽌効果を確認しました。
- ヒアルロン酸を分解する酵素「ヒアルロニダーゼ」阻害作用により、お肌のしわを予防し、はりのある肌を保ち、日焼け等による肌の炎症を抑制することが期待されます。
- ⻩色ブドウ球菌やニキビの原因となるアクネ菌に対する抗菌効果を確認しました。
- 抗酸化能(DPPHラジカル消去能)が確認されました。
- 医薬部外品原料規格2021「バラエキス」に適合しています。
試験データ
1. 美白効果(チロシナーゼ阻害作用, βアルブチンとの併用によるシナジー効果)
チロシナーゼは、L-チロシンからL-ドーパ、さらにはL-ドーパからドーパキノンへの2段階の反応を触媒するメラニン合成経路における律速酵素である。つまり、チロシナーゼがアミノ酸の一種かつ出発物質であるチロシンに働きかけることでメラニンの合成がはじまる。メラニンの過剰生産はシミやそばかす等色素の沈着の原因となる。チロシナーゼの活性を抑制することで新たに作られるメラニン色素を減少させ、美白への効果が期待される。
バラ花びらエキスの美白効果を評価するためにマッシュルーム由来チロシナーゼを用いてチロシナーゼ阻害作用について調べた。ドーパを基質としてチロシーゼを作用させ、生成するメラニンの中間体であるドーパクロムの赤色を475nmにて吸光度を測定した。
その結果、バラ花びらエキスは濃度依存的にチロシナーゼを阻害することが確認されたことから、バラ花びらエキスはシミ予防効果が期待される。
また、医薬部外品の美白有効成分としても承認されているβ-アルブチンとの併用によるチロシナーゼ阻害作用に関しても評価した。
その結果、バラ花びらエキスおよびβ-アルブチンの単独添加時におけるチロシナーゼ阻害率は18.8%、20.0%であるのに対して、併用した場合の阻害率が43.2%となった。つまり、それぞれの単独添加時阻害率の加算値(38.8%)よりも併用時阻害率(43.2%)の方が約1.1倍高くなったことから、バラ花びらエキスとβ-アルブチンを併用することによってチロシナーゼ阻害作用が相乗的に向上した。
2.肌の日焼け止め効果
男性1名女性6名に、ROSE CRYSTA-COを50%含む化粧水(試験群)と含まない化粧水(対照群)を前腕部または手の甲に塗布し、UVインデックスが「強い」地域で2日間過ごし、ROSE CRYSTA-COの効果を確認した。塗布は、朝夜2回/日とした。
色差計を用いて測定した結果、対照群では、明るさ(ΔL*)がおよそ3.5変化した(⿊くなった)が、試験群では1.85程度の変化に抑えられた。
この結果、ROSE CRYSTA-COは、紫外線を防⽌して肌の日焼を防ぐ効果があることが確認された。さらに、日焼けの程度が高い被験者(高日焼け群)で有意な日焼け防⽌効果が確認された。
また、このように紫外線を防⽌することは、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの分解を防ぎ肌のハリを保ち、シワを防⽌する効果を高めることも期待される。
3.肌のはり・うるおい効果(ヒアルロニダーゼ阻害活性)
ヒアルロン酸は、肌の水分保持、柔軟性の維持といった役割があり、肌の潤いを保持するのに重要な成分である、ヒアルロン酸加水分解酵素であるヒアルロニダーゼの活性を阻害することで、ヒアルロン酸の分解を抑制し、皮膚の保湿性、潤滑性、柔軟性を防⽌できる。また、ヒアルロニダーゼは炎症反応を促進するため、これを阻害することは炎症を抑える働きにもつながる。
また、このように紫外線を防⽌することは、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの分解を防ぎ肌のハリを保ち、シワを防⽌する効果を高めることも期待される。
<試験結果> バラ花びらエキスには、ヒアルロニダーゼ阻害作用のあることが確認された。ヒアルロン酸の分解が抑制されることで、肌のシワを予防したり、張りのある肌を保つことが期待できる。また、この阻害作用により、日焼け等による肌の炎症を抑える働きも期待できる。
4.肌のさびつき防止(抗酸化作用)
バラ花びらの抽出物について、抗酸化の指標であるDPPHラジカル消去能を測定した。
その結果、抗酸化作用が確認された。バラ花びらの抽出物は、細胞の脂質酸化による肌のさびつきを防ぐことができる。
5.抗菌作用
アトピー性皮膚炎などを悪化させるひとつとして、ヒト皮膚上でのブドウ球菌の増殖が関連しているといわれている。
ROSE CRYSTA-COは、クローブなどのハーブよりも強い抗菌活性があり、皮膚常在性菌を減らすことにより、ヒト皮膚の炎症を改善ができる可能性が確認された。また、ニキビの原因となるアクネ(Cutibacteriumacnes)に対する抗菌作用を確認した。
一般に殺菌剤として使われるフィトスフィンゴシやイソプロピルメチルフェノールよりも強い活性を持ち、トリクロサン0.001%相当であることが確認された。よってバラ花びらエキスには、アクネ菌に対する抗菌効果があることが期待される。
6.糖化物産生抑制作用
「糖化」とは生体内にあるコラーゲンなどのタンパク質と食事によって摂取した「糖」とが結びつくことで、糖化した変性タンパク質が生成され、最終的にAGEs(終末糖化産物)という異常タンパク質が生成し、年齢を重ねるにつれて体内に蓄積してしまう現象である。「糖化」が進んでいくと、肌を老化させるばかりか、骨を弱らせ、白内障・動脈硬化・認知症など、さまざまな老化現象を引き起こすとされている。
<試験結果>
アルブミン-グルコース混合液にROSE CRYSTA-70を添加することで糖化反応をどの程度抑えられるか、カルボニル基の量を指標として評価した。
この試験の結果、ROSE CRYSTA-70の濃度に依存して、カルボニル基の生成が抑えられることが示され、ROSE CRYSTA-70が糖化反応を抑えることが分かった。